徒然記
百合とか漫画とか小説とか。雑多な話題を、つれづれなるままに。
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百合姫S vol.2
ぢごくのやうに忙しかった週末をなんとか生き延びて、やっとこ百合姫Sの第2号を読んだわけですけども。

コミック百合姫S (エス) 2007年 11月号 [雑誌] コミック百合姫S (エス) 2007年 11月号 [雑誌]
(2007/09/18)
一迅社

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ここ最近かなり分厚くなってる百合姫本誌に比べると、ずいぶん薄いなぁ…とか思ってしまいましたよ。百合姫や百合姉妹の創刊当時も、たぶんこのくらいの薄さだったとは思うんですが。
…うん。私もすっかり贅沢になってしまったもんだ。
そんなせいもあってか、今回の百合姫Sは今ひとつ印象が薄い感じがしてしまいました。個人的に注目してた玄鉄絢、石見翔子、吉富昭仁、袴田めら、といった各氏の作品は充分楽しめたんですけどね。

●わたしの軌道/玄鉄絢
これまたえらく変化球な話。…なんだけど、この状況でなんとなく集まった女の子達がわやわやとだべってる感、が何かイイです。巻末作者コメントページの、あまりに漢らしいコメントにも笑ってしまいました。

●flower*flower/石見翔子
姫様ツンデレ化寸前…? 単なるネタキャラかと思ってた女装兄様が、わりと良いキャラになりそうなのが意外。朱が女だということが、今後どういうタイミングで明かされるのか気になります。

●sketch/吉富昭仁
田舎町の風景、そこに佇む少女、淡い想い、そして(妄想次第では)そこはかとなく漂うエロティシズム…。完全に作者独自の世界観を確立してるなぁと思います。
チャンピオン系で連載中の「BLUE DROP」シリーズでは、相当にはっちゃけてあらぬ方向へ展開してるらしいんですが(※未読)、百合メインなこちらの作風は安心して読める感じ。

広告によると、さらに百合姫wildroseという姉妹誌が創刊され、そちらはどうやらH寄りな作品が収録される模様。
百合作品が増えるのは嬉しいはずなんですが、さすがに「全部買って、全部保存!」というのは辛くなってきましたよ。

もともと、「萌え百合」は嫌いじゃないけど、そればかりではちょっと物足りない…とか思ってしまう私としては、このまま「S」の購入を続けるかは微妙なところ。ここらで単行本待ちに切り替えるかもしれません。
でもそこで、ついつい「ほんとに単行本が出るまで続いてくれるのかな…?」などと危惧してしまうのは、百合姉妹休刊を目の当たりにした百合スキーの業…なのかも。
ぐだぐだ駄目びと日記
この三連休の間にしたこと。

・街に出てマンガのまとめ買いをしようと思ってたのに、どんよりした天気になんだか気分が沈んで中止する。
・読みかけだった『イッツ・オンリー・トーク』(絲山秋子)を読み終わる。
・久しぶりに、字ばっかりのむつかしい本(小学生的表現)をもっと読みたくなって本屋をうろうろする。
・『残響』(保坂和志)と『逃亡くそたわけ』(絲山秋子)を買う。
・友達と飲みに行って、馬鹿な話をしたり、つべこべと愚痴を言ったりする。
・ひたすらだらだらする。

・スーパーに行く途中、雨降る曇天の中に夕焼けを見る。
・その反対側に目を移して、分厚い雲の中に虹が架かっているのを見る。
・ちょっとだけ神秘的な気分になる。
・GyaOにて無料公開中の「劇場版AIR」を観て、微妙な気分になる。
・ひたすらだらだらする。

・なぜか無性に麺類が食べたくなって、昼にそうめん、夜にラーメンを食べる。
・『残響』を半分だけ読む。
・こうやって、これまでもだらだらと過ごしてきて、これからもだらだらと過ごしていくのかな、などと考える。
・まあそれでもいいのかも、とか思う。
・いややっぱりそれじゃダメだろ、とか思い直す。
・特にオチもなく、三連休が終わる。
コトノハ・37

行きたい所はもうひとつもないの?
今のあなたが それがなりたかった自分?

もし本当にそうならそこで待つべきだよ
空手でもしながらね

人は会うべき人にしか会わない
だからいつでも
自分が一番行きたい場所に行くんだよ
そこに恋人はかならずやってくる

それは物理的な場所かもしれないし
仕事かもしれないし
趣味かもしれない
そう考えれば可能性は限りない

でも そこに行かない限り
会えない人がいるんだ


恋愛的瞬間/吉野朔実
集英社マーガレットコミックス『恋愛的瞬間』第3巻
第13話「世界の果てまで」より




まったくもって行動力のない私には、とても耳に痛いハルタ君の言葉。ああ痛い。
そして、重々わかっているのにいつまで経っても動けない自分のだめっぷりに、ちょっとへこむのです。ふう…。

素直に、ありのままに生きられたらどんなにいいだろうな、なんて思いつつも。
そんな自分のややこしいひねくれっぷりを、いまだ完全には嫌いになれないという厄介さ。

実のところ「百合話が好き」というのも、かなり屈折した理由からなんだろうなあと思います。私の場合。

恋愛的瞬間 (3) 恋愛的瞬間 (3)
吉野 朔実 (1997/08)
集英社

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ご主人様に甘いりんごのお菓子
小田ひで次さんの「ミヨリの森の四季」がほしくて本屋の漫画コーナーに行ったんですけど見つからず。
代わりに何か面白そうなものは……と物色していたら、藤田貴美さんの中短編集「ご主人様に甘いりんごのお菓子2」が平積みになっているのを発見。前作は大好きだったので、嬉しさのあまり奇声を上げつつ一も二もなく即買いしてしまいました。
続編が描かれているのは知ってたんですが、単行本になるのはもっと先かと思ってましたよ。アップルビーにまた会えたのが嬉しい。

ご主人様に甘いりんごのお菓子 2 (2) (バーズコミックスデラックス)ご主人様に甘いりんごのお菓子 2 (2) (バーズコミックスデラックス)
(2007/08/24)
藤田 貴美

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前作にも「温室舞踏会」という12ページの短い百合話が収録されてたんですが、今回も百合な短編が一篇入ってます。今回は百合を期待してなかったんで、これもまた嬉しかった。
しっとりした雰囲気だった「温室〜」とは違って、明るいコメディ調の百合話でした。全46ページ。

「お花畑ルララ」
黒髪ロングで、黙ってれば「少し影のある美少女」に見えそうな船木。でも実態は、女の子大好き、女子校だからセクハラし放題!という「中身はえろ親父」な美少女。
幼馴染の岡部(♂)から熱烈なアタックを受けてるけど、そちらは完全にスルー。彼女が本当に好きなのは、もうひとりの幼馴染の原田(♀)で……というお話。
男性陣も絡んできたりで百合ものとしては好みが別れそうな話ですけど、面白かったです。ほんのちょっぴり切ないシーンもあり。

ちなみに前作はこちら。

ご主人様に甘いりんごのお菓子 (バーズコミックスデラックス) ご主人様に甘いりんごのお菓子 (バーズコミックスデラックス)
藤田 貴美 (2002/04)
幻冬舎

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「温室舞踏会」
女子校の社交ダンス部で、共に「男役」を務める先輩と後輩。卒業式を目前に、部室の片隅で交わされる密かな会話。しかも関西弁(たぶん)。……という、短いけどとても雰囲気のあるお話。

表題作をはじめ、その他の収録作も大好きです。この作者さんの短編をもっと読みたいなあと思うんですけど、わりと寡作な人らしく、過去の作品集も入手しづらいんですよね…。通販に頼るしかないんかしら。
秘密の花園
「秘密の花園」(三浦しをん/新潮文庫)を読んだ感想など書いてみようかと。
カトリック系の女子高に通う那由多(なゆた)、淑子(よしこ)、翠(すい)。
三人の少女を語り手とする、三篇から成る物語です。

秘密の花園 (新潮文庫 み 34-4) 秘密の花園 (新潮文庫 み 34-4)
三浦 しをん (2007/02)
新潮社

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洪水のあとの世界を夢想する那由多。
存在しない列車を幻視する淑子。
パンドラの箱に残った最後の災厄を思う翠。

生と性。心と身体。自分と世界。そこに、常にまとわりつき続ける違和感。
それらを、思春期特有の少女達の自意識云々……とか大人顔して言ってしまうのは簡単でしょうけれど。私はこういう話を、そういう冷めた目で、大人の目で読むことができないんですよね。いまだに。

いちばん引き込まれたのは、翠の語る最後の話「廃園の花守りは唄う」でした。
他人と距離を置き、誰とも深く関わらない翠。けれど彼女は、那由多にだけは、友情とも恋慕ともつかないような想いを抱いています。

さあ、これが恋かどうかはわからない。
確かなのは、きっとその人は別の誰かを好きになる、ということだけよ。


自分であり続けるために、必要以上に他人に溶け込まず、踏み込まない翠。
そんな自分、そういうふうにしか生きられない自分を、時折疎ましく感じながらも。
「生きているかぎり、彼女にとらわれつづけていく」だろうと感じる那由多にすら、その姿勢をあまり変えることができません。

苦しむ那由多の背をそっと撫でることしかできず、けれどその心の奥では強く強く彼女を求めている。
そんな翠の姿に、ずいぶんとひねくれていた自分の学生時代を思って(今もあまり変わってませんが)、ちょっと泣きそうになってしまったのでした。
今日はおやすみ
久しぶりに歩くのが辛いほど腰痛がひどくなってきたので、朝一番から病院へ。
安静にしてなさい、ゆっくり休みなさい、とのお達しを受けて、いろいろと寄り道したいのを堪えて引き返し、身体を休めるのに専念することに。

もう今日は余計なこと考えずに、丸一日オフにしよう!……ということで一日中、本や漫画を読んだりしながら過ごしとりました。
途中まで読んで長らく止まっていた「秘密の花園」(三浦しをん)をようやく読み終えたり。何度となく読み返してる吉野朔実さんの漫画をまたまた引っ張り出して読み返したり。噂の「電脳コイル」を今頃になって初めて観てみたり。ゆったりごろごろ。

……うん。何か、いつもの引きこもりな休日とあまり変わらない気がするのは、何故なんでしょうか。
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