なかなか手に入れられなかった百合姫、ようやく読みました。
例によって、お気に入りの作品の短い感想をぶつくさと。
●クローバー
こういうナチュラルでマイペースで飄々としたキャラクターって、乙ひよりさんの真骨頂って感じがします。秘めた感情が、爆発するでもなく淡々と控えめに表現されてるところも。
次回では「偉大な姉」の恋愛が語られるんでしょうか。それも楽しみ。
●いちごいちごいちご
先生×生徒百合その1。どういうわけか、今号はこの組み合わせが3篇も。
タカハシマコさんは、「百合」というよりはむしろ「少女」を一貫したテーマとして描いている作家さんだと思うんですが、今回はその辺りが如実に出てるお話のような気が。
「少女」は、「大人になる前の女性」ではなく、男でも女でもない未分化な性。そして大人になるということは、可能性をひとつなくしてしまうこと。
それにしてもこのラスト……想像次第ではものすごく怖いものになるような…。
●初恋カノン
先生×生徒百合その2。おなじみ、ななおと松本のシリーズ。
過去に同じ境遇で苦い思いを味わったキャラクターをここでこう持ってくるとは。うまいなぁ。そして初掲載作「パジャマ夜話」から続く、モノローグの巧みさも見事。
「痛いくせにどうして我慢してるんだ」
「また片想いに戻るだけだ」
という言葉に、ななおのひたむきさ、まっすぐさが沁みてきます。
松本先生の見せるためらいと陰が波乱を予感させて、この先の展開がとても気になるところ。
●ストロベリーシェイクsweet
うへえ!!
樹里亜のうろたえっぷりがたまらなく可愛らしいんですけど!
「アルゴリズム崩壊」と「されるほう」にも笑いました。…うん、いいんじゃないでしょうか。「攻めるも乙女、受けるも乙女」ってキャッチフレーズもあることだし。(それは別の作品)
そして作者コメントと次号予告にて、ストシェも残すところあと二回と知って、軽くショックを受ける私。
ああ…もうすぐ冴木さんのツッコミを見ることもできなくなるんですね…。さみしい。(そこなのか)
●20乙女の季節
先生×生徒百合その3。時代は年の差百合なのか。
続編ですけど、前回と違って今回は二十歳の笑美ちゃんからの視点。笑美ちゃんの子供らしい独占欲と、圭子先生の大人の貫禄との対比、その見せ方がうまいです。
笑美ちゃんが、もう終わりだと思い込むほどの諍いを「あんなことで?」と一笑に付する圭子先生が素敵すぎますよ。こりゃ惚れるわ。
その後に見せる純情さのギャップもまた素敵です。
●美しく残酷な誇り
一度読んでみたいなと思ってた東雲水生さんのオリジナル百合話。もっとほんわかした甘めの話を予想してただけに、中盤のダークさは少し意外でした。
最初は読んでてちょっと戸惑ったんですが、引き裂いたはずの原稿用紙が枕元にあったということは、あの一日は「なかったこと」になったということなんでしょうね。
そしてもう一度やり直して、「伝えない」ことを選択した亜子。
バッドエンドとも言えるようなラストですけれど、その選択をした自分を亜子が肯定していることが、このお話の救いになっているような気がします。
さらに深読みして付け加えるなら。「暗い話も描きたいけれど、自分に求められてるのはそれじゃない…」という作者さん自身のジレンマと決心も、この話には込められてるのかも。
例によって、お気に入りの作品の短い感想をぶつくさと。
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●クローバー
こういうナチュラルでマイペースで飄々としたキャラクターって、乙ひよりさんの真骨頂って感じがします。秘めた感情が、爆発するでもなく淡々と控えめに表現されてるところも。
次回では「偉大な姉」の恋愛が語られるんでしょうか。それも楽しみ。
●いちごいちごいちご
先生×生徒百合その1。どういうわけか、今号はこの組み合わせが3篇も。
タカハシマコさんは、「百合」というよりはむしろ「少女」を一貫したテーマとして描いている作家さんだと思うんですが、今回はその辺りが如実に出てるお話のような気が。
「少女」は、「大人になる前の女性」ではなく、男でも女でもない未分化な性。そして大人になるということは、可能性をひとつなくしてしまうこと。
それにしてもこのラスト……想像次第ではものすごく怖いものになるような…。
●初恋カノン
先生×生徒百合その2。おなじみ、ななおと松本のシリーズ。
過去に同じ境遇で苦い思いを味わったキャラクターをここでこう持ってくるとは。うまいなぁ。そして初掲載作「パジャマ夜話」から続く、モノローグの巧みさも見事。
「痛いくせにどうして我慢してるんだ」
「また片想いに戻るだけだ」
という言葉に、ななおのひたむきさ、まっすぐさが沁みてきます。
松本先生の見せるためらいと陰が波乱を予感させて、この先の展開がとても気になるところ。
●ストロベリーシェイクsweet
うへえ!!
樹里亜のうろたえっぷりがたまらなく可愛らしいんですけど!
「アルゴリズム崩壊」と「されるほう」にも笑いました。…うん、いいんじゃないでしょうか。「攻めるも乙女、受けるも乙女」ってキャッチフレーズもあることだし。(それは別の作品)
そして作者コメントと次号予告にて、ストシェも残すところあと二回と知って、軽くショックを受ける私。
ああ…もうすぐ冴木さんのツッコミを見ることもできなくなるんですね…。さみしい。(そこなのか)
●20乙女の季節
先生×生徒百合その3。時代は年の差百合なのか。
続編ですけど、前回と違って今回は二十歳の笑美ちゃんからの視点。笑美ちゃんの子供らしい独占欲と、圭子先生の大人の貫禄との対比、その見せ方がうまいです。
笑美ちゃんが、もう終わりだと思い込むほどの諍いを「あんなことで?」と一笑に付する圭子先生が素敵すぎますよ。こりゃ惚れるわ。
その後に見せる純情さのギャップもまた素敵です。
●美しく残酷な誇り
一度読んでみたいなと思ってた東雲水生さんのオリジナル百合話。もっとほんわかした甘めの話を予想してただけに、中盤のダークさは少し意外でした。
最初は読んでてちょっと戸惑ったんですが、引き裂いたはずの原稿用紙が枕元にあったということは、あの一日は「なかったこと」になったということなんでしょうね。
そしてもう一度やり直して、「伝えない」ことを選択した亜子。
バッドエンドとも言えるようなラストですけれど、その選択をした自分を亜子が肯定していることが、このお話の救いになっているような気がします。
さらに深読みして付け加えるなら。「暗い話も描きたいけれど、自分に求められてるのはそれじゃない…」という作者さん自身のジレンマと決心も、この話には込められてるのかも。
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